厚生労働省によると、2019年2月時点で有効求人倍率は1.63倍となり、依然として採用難が続いています。
その労働人口不足の波は、物流業界にも大きく押し寄せていると言えるでしょう。

運送業界では人手不足が顕著に

運送業界における最大の問題として、少子高齢化による人手不足が挙げられます。
最近ではネット販売によって宅配の需要が伸びていますが、物流業界の主力となるトラックのドライバーは減少しているのです。

人手不足による大きな問題

需要は増えているのに働き手が減っているのですから、ドライバーの勤務時間は大幅に伸びています。
しかも、ドライバーは高齢化が進み、疲労によって大規模な事故が発生する危険も招いているのです。
さらに物流業界では競争が激化しているので、顧客のニーズに応えるためにサービスを充実させ、それによってドライバーの労働環境は悪化するばかりと言えるでしょう。
物流業界は、高齢化による人手不足という大きな問題に立ち向かわなければなりません。

人手不足の課題を克服するためには?

人手不足を解消するために、若いドライバーの募集は不可欠です。
しかし若い人が減っている現状では、なかなか人材を確保することはできません。
そこで一層の効率化が課題となります。
たとえば長距離運送をできるだけ控えて、中距離運送に切り替えるシステム作りも重要となるでしょう。また手待ち時間の発生を防ぐために、その原因を調べて改善していくことも必要です。


さらに人手不足とはいえ、まだまだ物流業界には女性ドライバーが少ないのが現状と言えます。
女性は重い荷物を運ぶ際に大きなハンディとなりますがその反面、女性特有の細かな気配りや丁寧な運転、コミュニケーション能力は物流業界にとって大きな戦力となるでしょう。
人手不足解消のために、女性ドライバーの確保は重要な課題と言えそうです。
女性が物流業界で働きやすくするために、女性トイレの増設や荷役作業の機械化なども必要となります。

運送業界が抱える課題に取り組むためには、発想の転換が必要になります。 その上で柔軟性をもって実務に移していかなければ、これからの人手不足には対応できないのではないでしょうか。